香りを作る「調香師」

調香師とは、香りを調合する技術者のことを指します。調香師の中でも化粧品や香水の香りを扱う人をパヒューマーといい、飲食物の香りや匂いを扱う人をフレーバリストといいます。パヒューマーの中にも様々な分野があり、トイレタリーやファブリックなどを専門に扱う人もいれば、香水だけを専門に扱っている人もいます。香水のみを扱う人のことをフレグランスデザイナーと呼ぶこともあるようですが、国家資格など特別な資格があるわけではないために、職業としての正式名称はないそうです。

 

パヒューマーは、花や草木、動物といった天然香料から合成香料まで、約5000以上もの香りをかぎ分け、調香して新しい香りを生み出していきます。香水は直接肌につけるものですので、香りだけではなく薬学や化学、薬剤師などの知識も持っていると役に立つそうです。専門学校などに通って香料会社に就職するか、調香師の元に弟子入りしてプロを目指すということがほとんどだそうです。それでも10年ほどの下積みが必要とされる、専門知識と技術、さらにセンスも必要とされる仕事です。

 

世界最大の香料会社であるスイスのジボダンが運営する調香学校には、毎年世界中から2,000人以上の入学希望者がくるそうです。この学校はシャネルのジャック・ボルジュやゲランのティエリー・ワッサー、そしてエルメスのジャン・クロード・エレナなど、有名な調香師が卒業したことでも有名です。しかし、実際に入学できるのはわずか3人ほど。憧れの職業であるため、非常に狭き門となっています。日本にも調香師育成のための学校はいくつかあります。

 

調香師の中には、世界的なファッションブランドの専属のパヒューマーとして活躍する人もいますし、香料会社に勤めながら様々なブランドの香水を手掛けている人もいます。なかなか簡単になれる職業ではありませんが、ヒット作を生み出せればブランド側からスカウトが来ることも多いようです。センスがとても重要になってきますし、バランス力も必要です。最近では、店頭に調香師がいて、好みに合わせて自分だけのオリジナルの香水を作ってくれるといったお店もあるのだとか。自分だけのオリジナル香水を作ってもらえるなんて贅沢ですね。

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